1.眼窩(がんか)骨折
概要:
眼窩は、骨の厚みがすごく薄く骨折しやすい部分になります。ちょっとパンチが当たったり、ボールが少し当たるだけでも折れてしまうので、注意が必要です。
特に、内側と下側の部分は骨折しやすくなっています。
症状:
ボールが当たったり、パンチが飛んできたところでは陥没などをしてしまい内出血や浮腫により、瞼(まぶた)が張れ、目が開けづらくなります。目は上転障害(目が上を向く)が見られたりするので、複視や視野障害にも注意が必要になります。
しかも、眼窩下神経の支配領域になっているので、頬(ほほ)から上唇にかけてシビレが出たりもします。
検査:
レントゲン・CT ・MRI による画像診断が必要です。合併症:
脳震盪・脳挫傷・眼科神経障害(複視・上転障害・視野障害)を起こしているかもしれないので確認してください。上顎骨(じょうがくこつ)骨折
概要:
直達外力(何かが直接当たる)ことによって骨折することが多いです。ここは、口に近い部分なので「細菌感染のリスクがある」というのは考えておいてもらえばいいのかなと思います。
しかも、この骨折には特徴的な名前があって「ルフォール型骨折」と「矢状面骨折」というのがあります。
特に大事なルフォール型骨折についてなのですが、この骨折には「1型・2型・3型」があり、2・3型の合併症は脳脊髄液というものがあるので注意してください。
症状:
顔の内出血が酷く、腫れて顔が変貌する。2型、3型は骨の転移が激しい。
咀嚼障害がでて、喋りにくかったりもします。
上の歯をつまんで動かすことによって、上あごの動揺性が見られたりするので、すごく注意が必要です。
合併症:
脳震盪・脳挫傷・眼窩下神経障害・視神経障害・気道閉塞があります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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