【頭部の骨折(頬骨・鼻骨骨折)について】

2020年1月30日

骨折



頬骨骨折


概要:


頬骨骨折は、ほとんどが前方・上方・後方の3箇所同時に骨折する「トリポッド骨折」という形になるのが多くなります。

もちろん、頬骨後方の単独骨折や頬骨中心部分の単独骨折も見られます。

症状:


顔の皮下出血がすごいので、顔が分からなくなる位まで腫れるのが特長です。

しかも、ここは物を噛む為の筋肉(咬筋)がついてるので、咬筋が骨折した部分を引っ張って、顔の変形が進んでしまいます。

特に頬骨中心部分の骨折は眼窩を構成している一つなので、目の場所がちょっと変わったりして「複視」や「視野」が狭くなるのも特徴です。

さらに、顎を動かす筋肉が頬骨を圧迫して口を開けるのが出来なくなる事もあるし、上唇にシビレが出る事もあるので注意が必要です。

応急処置:


整形外科や病院に送ってあげる。

これは、骨折部分の転移が広い場合は手術になるから。

合併症:


脳震盪・脳挫傷・眼窩下神経障害・視神経障害が出てきたりします。

鼻骨骨折


概要:


鼻骨(鼻骨・鼻軟骨)の骨折には、2つの形があって「鞍型骨折」と「斜鼻型骨折」があります。

この2つで、斜鼻型骨折の頻度が高くなっています。

この理由はボクシングや喧嘩みたいに避けながら、拳(こぶし)が直接当たって発生することがあるからで、正面から受ける事もあるからその場合は「鞍型骨折」になる。

症状:


この2つの見分けは、外見でも鼻筋がすごく歪んでいるのですぐ解ると思います。

しかも、これは鼻血が必ず出るので「気道確保」してあげるのがすごく大切になってきます。

治療方法:


鼻に滅菌ガーゼを巻いた割りばしなどを突っ込んで、その状態から歪んだ方向と逆の方へ「グッ」と押して、治しあげてる。

もちろんその形をしっかりキープしないとダメなので鼻の中に、滅菌ガーゼなどで詰め物をして治した形をキープしてあげてください。

※考えるだけでも痛いんですけど・・・

治した後の確認:


脳神経外科・耳鼻咽喉科眼科に行くことを勧める。

これは結構、忘れがちなので注意が必要かと思います。


私自身ラグビーやってたんですけど、結構鼻を骨折している知り合いとか居ましたね。

今なら、ちゃんとセカンドオピニオンもお勧めできるかなと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。