【胸部の骨折(肋骨・肋軟骨骨折)について】

2020年1月30日

骨折



・この記事はこんな人にオススメ・

→肋骨の骨折をしてしまった

→肋骨について勉強したい

肋骨・肋軟骨骨折


肋骨・肋軟骨の骨折は僕の経験上、女性の方が割合として多いと感じています。

まず肋骨は身体の外側に出ているところなので、骨折が多発しやすい部位になっています。

特に閉経した女性は骨粗鬆症が進んだりしているので、ちょっとした力(咳やくしゃみ)で骨折する事もあります。

子どもは肋骨に柔軟性があるので骨折する事は基本的に無いのですが、もし折れている場合は「虐待」に注意してもらいたいところです。

この骨折は、どこかから落ちたり・何かがぶつかってきたり・何かにぶつかった場合は肋骨が内側に曲がった形になり、胸が前後・左右から圧迫された場合は外側に破裂したように飛び出す形になってしまいます。

あと、ゴルファーにも見られるんですけど、その場合は左側の肋骨(特に2番目~9番目ぐらいまでの部分)に疲労骨折として起こりやすいので、気にしておいてもらえるといいと思います。

ちなみに肋骨には、骨折しにくい部分があります。

それは1番目・2番目・11番目・12番目です。

その理由は、1番目・2番目の肋骨は鎖骨が前にあって後ろには肩甲骨があり、この2つの骨に守られるかたちで、直接何かがぶつかる事が少ないからです。

11番目と12番目の肋骨に関しては、浮遊肋(ふゆうろく)と言って他の肋骨と比べると固定されてる部分が背中側しかないので、骨折が少なくなっています。

なぜ11番目・12番目は背中側しか固定されてないのかというと、何かがぶつかった時に骨が逃げるためです。

肋骨骨折で一番多いのは5番目~8番目(特に7番目)の肋骨骨折が多くなっています。

肋骨骨折を画像でご覧ください。




発生原因や症状


症状は疼痛(安静にしてても痛む)・深呼吸や咳、くしゃみで激痛だあります。

前後からの圧迫や左右からの圧迫によっても痛むし、骨折部分を触れば痛いです。

軋轢音(寝返りや体を捻る時に「ミシミシ」「メキメキ」などのイヤな感じ)を訴える事も多いです。

ちなみに、肋骨はしっかりとしているところなのであまり転移したりはすくないです。

ただし、2カ所以上の骨折の場合は転移することがあるので、注意が必要でしょう。

治療法や合併症


合併症は胸郭動揺(フレイルチェスト)や外傷性気胸や血胸や肝臓・腎臓の損傷に注意してください。

もし、上記のような症状がある場合はすぐ病院に受診してほしいです。

治療期間については軽症の場合、肋骨バンドとかで3~4週間固定しまえばしっかり治っていくかと思います。

でも数日間は痛いので、しっかりと説明してあげてください。


※フレイルチェスト:隣り合う肋骨が何本か折れた場合に、肋骨の指示性っていうのがなくなってしまうので呼吸困難になる状態で最悪死にいたる。

※外傷性気胸:肋骨が肺に刺さり穴が開くので、呼吸困難になり最悪死にいたる』や血胸『肋骨が肺に刺さり血が溜まる

※血胸:肋骨が肺に刺さり血が溜まる

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

関連記事↓

初めての方↓

かわはら接骨院へのアクセス↓