【脊椎骨折(頸椎・胸椎・腰椎)について】

2020年2月3日

骨折




・この記事はこんな人にオススメ・

→背骨の骨折をしてしまった

→背骨について勉強したい

頸椎骨折


まずは頸椎の骨折について。

頚椎は下記の画像のよう7つの骨から成り立っています。




1つ目の頸椎を「環椎」と言って、この骨折は頭からの軸圧によって起こってしまいます。

骨折の形は4つの骨片に分かれることが多く、これを別名「ジェファーソン骨折」と言います。

2つ目の頸椎は「軸椎」と言って、ここで重要なのは「歯突起」という部分の骨折です。

これは、交通事故や階段からの転落・自転車からの転倒して大きな屈曲力や伸展力が、かかった時に骨折してしまいます。

骨折の仕方によって、1型・2型・3型と分類されています。

ちなみに、この軸椎骨折にも別名があって、それを「ハングマン骨折」と言います。

環椎のジェファーソン骨折・軸椎のハングマン骨折、この2つを対で覚えるとわかりやすいかと思います。

次はサラッといきましょう。

3~7の頸椎骨折は大体同じような形になって、1つは「圧迫骨折」です。

上から「ダンッ」もしくは、下から「ダーン」と力が加わった時に骨折してしまい、ひどいと「破裂骨折」になってしまいます。

「棘突起骨折」といって頸椎の後ろにある、とんがり部分が折れてしまう骨折もあります。

さらに、3~7頸椎の骨折は、「ティアドロップ骨折」と名前がついたりすることもあるので、覚えておいてください。

胸椎骨折


胸椎と腰椎の場所の確認は上記画像を参考にしてください。

胸椎の骨折は胸郭に守られているので、「圧迫骨折」が多いです。

上部の胸椎は「胸椎棘突起骨折(疲労骨折)」と言って、土木関係者がスコップ作業を長年して発生してしまいます。

胸椎と腰椎の境目の部分(胸腰椎移行部)の骨折は「圧迫骨折」が多いです。

予後は良好なので、2~3週間もすれば安定して回復していきます。

ちなみに、圧迫骨折については高齢者に多く起こるので、骨粗しょう症の方が「背中が痛い」と訴えている場合は、圧迫骨折している可能性が高いので注意が必要かと思います。

本当にちょっとした力で折れてしまうので、気を付けてください。

腰椎骨折


腰椎下部(4・5番目)は上半身の重さが全部かかってくるので圧迫骨折になってしまいます。

あと、「チャンス骨折」という比較的、珍しい骨折があるのですが、交通事故などでお腹にシートベルトのめり込み、背骨に急激な屈曲力がかかり、脊椎の前方がへしゃげて、後方(棘突起)がパッと広がるような感じの骨折です。

神経症状があるような場合は注意が必要になります。

治療方法はオペをするのが基本なので、大きな病院に行きくのをオススメします。

あと、大事なのは腰椎肋骨突起の骨折です。

これは腰の横からバーンと直接何かが当たったり、急激に側屈する動きの時に骨折します。

これの検査方法なのですが「パイル徴候」といって、体を側屈して肋骨突起のところに痛みをだす方法があります。

※肋骨突起:進化の過程で肋骨が退化した物

治療法や合併症


背骨全体的に言える事なのですが、6週間ぐらい安静にしてもらうと思います。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

関連記事↓

初めての方↓

かわはら接骨院へのアクセス↓