【鎖骨骨折について】

2020年2月4日

骨折



・この記事はこんな人にオススメ・

→鎖骨の骨折をしてしまった

→鎖骨について勉強したい


鎖骨骨折


鎖骨骨折の頻度は結構多いです。

鎖骨の場所この画像の部分です。




この骨折は手をついて転んだ時の力(介達外力)で骨折することが多くなっています。

子どもの場合は鎖骨が完璧にボキッっと折れたりするわけじゃなく「若木骨折」と言って
若い木の枝を曲げたような形の骨折や、骨膜(骨の外周)は大丈夫なのですが、中身が骨折している形になります。

年齢が若いほど、自家矯正力(自分で治る力)が強いので、軽い変形なら数年で改善されていきます。

成人が骨折する場合は大きな力で折れている事が多いので、鎖骨が3つに骨折(第三骨片)してしまいます。

症状


完全に骨折している場合、内側の骨片は首の筋肉(胸鎖乳突筋)に引っ張られて
上後方に引っ張られて、外側の骨片は腕の重さによって下がっていきながら胸の筋肉(大胸筋・小胸筋)によって内側に引っ張られ肩幅が短くなります。

あと痛みが強いので痛めた腕を、大丈夫な手で支えて頭を痛い方に傾けてながら、少しでも痛みを減らす格好で、接骨院や病院に来られます。

内出血・血腫・腕の可動域制限の影響で普通に歩く事が出来なくなります。

治療法や合併症


固定方法や整復方法は色々あるので割愛させてください。

整復後10日間は骨折部分が転移しない様、しっかり注意してください。

リハビリは固定後一週間からは初め、肩関節が屈曲60度・外転30度までの動きで少しずつ動かしてください。

※肩関節の屈曲60度、外転30度までは鎖骨は動かない。

定期的にレントゲンやエコーを撮り、治ってきているのが確認出来たら動かす範囲を広げてください。

基本的には、6週間後ぐらいには日常生活をしても良いぐらいになってきます。

※個人差があるのでそこは注意。

合併症・後遺症で大切なのは、神経や血管の障害・頭部損傷です。

やはり首に近かい骨折なので、腕神経叢の損傷・鎖骨下動脈の損傷に注意が必要です。

特に成人女性の場合は変形に注意して治してください。

成人の鎖骨骨折は整復しても、いい形をキープするのが難しく変形して治ったり、過剰仮骨(鎖骨が無駄に太くなる)が神経を圧迫してしまうから。

あと、変形を怖がり過ぎ長期間固定をすると、肩に拘縮(肩の動きが悪くなる)が起こるので注意が必要でしょう。

偽関節(骨折した部分が治ってなくて、今後もくっつかない)という状態にも注意が必要です。

しかし、偽関節は生活にあまり問題がないので、そのままでもいいかと思います。

気になる方は、手術で固定してもらうといいです。

手術適応はのは、粉砕骨折・骨折部分の外側骨片を止めてる靭帯が切れてる・骨癒合が望めないと判断された・第三骨片が皮膚を貫通する恐れがある場合です。

でも全体的には予後良好になってます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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