【腕の骨折(上腕骨骨幹部骨折)について】

2020年2月7日

骨折




・この記事はこんな人にオススメ・

→うでの骨折をしてしまった

→うでについて勉強したい


上腕骨骨幹部骨折


上腕骨の中心部分は筋肉多く付いていて骨折しても安定しやすく治りは早いと言われています。

上腕骨に付いてる筋肉は画像をご覧ください。




うでの前側には「上腕二頭筋」「上腕筋」「烏口腕筋」、裏側には「上腕三頭筋」
が付いています。

上記のような筋肉があるため血行が良く骨折の治りは早いとされています。

ただし、骨折線が斜めに入ったものは不安定なので、「偽関節(骨折部分がくっつかず関節のようになる)」が発生しやすくなります。

この骨折は成人のスポーツをしている方や仕事中の怪我で多発しています。

あと、橈骨神経を一緒に損傷しやすいので「橈骨神経麻痺(手首が上がらない)」を発症してしまうかもしれません。

ちなみに、直接ぶつけて骨折すると骨折線が横向き・粉砕・斜めに入り、手をついて転んだりスポーツで骨折した場合は筋肉の作用によって捻られた状態の骨折になります。

症状


2つのパターンがあるので分けて解説していきます。

①三角筋よりも上で折れた場合、外見上の変化は少なくなっています。

②三角筋よりも下で折れた場合、上側の骨片が前方・上方・外方へ向くような転移になるので、外見上変形が見られます。

三角筋の場所は画像で確認してください。




この骨折は安静にしてても痛いし、触ったり・振ったりしたら激痛が出てしまいます。

うで全体的が強く腫れて内出血は上腕の内側・肘・前腕のところまで出てきます。

痛みは強いですが、肘から下の運動は障害されにくいです。

治療法や合併症


うでの骨折の中で一番「偽関節」「遷延治癒(遷延治癒:治りがめちゃくちゃ悪い)」になりやすく、「橈骨神経麻痺」にも注意してください。

固定期間は斜めの骨折なら「8週間」横の骨折なら「10週間」程度です。

なぜ上記のような2週間の差があるかというと、横に折れちゃうと骨折部分の断面が少なく治ろうとする力弱いからです。

固定して初めの2~3週間というのは再転位に注意してください。

もちろん、機能障害は変形が残った場合に出てきます。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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