【鎖骨の骨折はこんな感じです】

2021年9月15日

骨折

 

 

・この記事はこんな人にオススメ・

→鎖骨の骨折について詳しく知りたい

→鎖骨を骨折して整復後・固定時の後療法を知りたい
  

 

鎖骨の骨折とは

 

 

皆さん鎖骨がどこにあるかはご存知ですか。

 

よく〔鎖骨美人〕なんて言ったりしますが鎖骨は肩のすぐ下辺りにある棒状の骨です。

 

この部分の骨折っていうのは発生頻度が高くなっていて、しかもそれは手をついたりしてそれの介達的な力(その部分とは違う場所に掛かる力)で骨折することが多くなっています。

 

また子どもの場合はこれがパカーっと完全に折れるわけではなく、「若木骨折」と言って例えば若い枝を曲げていったらパキッと折れずにしなってカーブになるのですがそんな感じの骨折や、骨の周りは大丈夫なのですが中身だけが折れてしまう骨折もあり、この様な「不全骨折」と言う形の骨折になりやすいです。

 

また頭のケガを一緒にしている可能性もあるので注意してください。

 

若い時の鎖骨骨折は自分で治る自己矯正力が強いので、少しの変形はしっかり改善されます。

 

対して成人が骨折した場合は大きな力で折れていることが多いので、第3骨片という物がある骨折にもなります。

 

その時は整復しても整復位をキープするのが難しくなって、変形したり、過剰仮骨って言って無駄に骨ができてしまったりするので、神経を圧迫するなどの症状にも注意してみてください。

 

長期間固定したりすると肩に近い所なので、どうしても肩の動きが悪くなるので気を付けてほしいです。

 

完全に骨折している場合、鎖骨内側の骨片は、首にある胸鎖乳突筋という筋肉に引っ張られて上側に行きながら後ろに引っ張られてしまいます。

 

外側の骨片については腕の重さによって下にグーッと下がって行きながら、大胸筋や小胸筋など胸の筋肉によって内側に引っ張られていくため折れた方の肩幅がすごく短くなってしまいます。

 

痛みが強いので大抵骨折した方(骨折した方を右手とする)は、右腕は肘を曲げて胸の前に付けた状態で左方の手で右手を抱えて、頭は痛い方に傾けて痛みを少しでも軽減させようとした形で接骨院や病院に来院されます。

 

もちろん内出血・血腫ができたり、腕の可動域制限、あと痛みで普通に歩くことが出来なくなり腕を振動させないようにすり足の歩き方になります。

 

この骨折の固定方法や整復方法は色んなものがあるので調べてみてもらったらいいのかなと思います。

 

整復が終わり固定している時の後療法

 

整復が終わり固定している時に後療法としてやってもらいたいのは、整復後10日間くらいは折れたところを安静に保ちながら転移しないように注意し生活することです。

 

固定して一週間後ぐらいからは、肩の関節を内転なら(胸側)だいたい60度ぐらい、外転(腕側)なら30度ぐらいまでの範囲なら少しずつ動かしていってもらいたいです。

 

また病院でレントゲン等を撮って経過を追いながら「結構骨癒合してますね」といわれる頃になってくれば、少しずつこの動ける範囲を広げていってもらいたいなと思います。

 

普通の方であれば6週間後ぐらいには日常生活は許しても良いぐらいになってきますが、個人差があるので様子を見て欲しいです。

 

あとは合併症・後遺症として怖いのが、神経や血管の障害です。

やっぱり折れているところが首とか頭に近い部分ですから気を付けないといけません。

  

もちろん形が歪んだままくっついたりする変形治癒になるとか、折れたところがくっつかないとそこが関節みたいになってしまう偽関節にも注意が必要です。

 

ただこの症状は生活に支障はないので大丈夫です。


もし気になる方はボルトなどを入れて固定したらいいかなと思います。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。