→認知症に不安を感じている
→認知症の予防について知りたい
筋肉は脳に大きな影響を及ぼす
今回は、筋肉が分泌するある物質で認知症を予防することができる!というお話をしたいと
思います。
結論から言うと、筋肉から出てくる物質、それは「マイオカイン」と「イリシン」この2つの物質がすごく認知症予防に効くと言われています。
それでは詳しく解説していきます。
メンタルのありかは、突き詰めると「脳」です!
運動はその脳にもさまざまな刺激を与えてくれます。
そのカギを握っているのも筋肉です。
筋肉は脳の指令を一方的に受けるだけだと思われていましたが、筋肉も脳に大きな影響を及ぼすことが分かってきたんです。
脳と筋肉の間を取り持つのが「マイオカイン」という物質。
マイオカインは筋肉を作る細胞が分泌するもので、筋トレ等の運動で増えてくるんですが、
中でもこのマイオカインとイリシンという物質が脳の神経細胞を活性化して脳の活動性を高めることで認知症の予防につながることが示唆されているんです。
現在65歳以上の歳以上の高齢者の認知症の有病率は16.7%です。
これはなんと、6人に1人が認知症を患っている数字と思ってください。
ちょっとショッキングな数字じゃないでしょうか・・・。
でも運動によってこの認知症が抑制できるのなら、何ともありがたい話だと思いますよね。
そして、さらに大事なのは運動を介して仲間をつくり、会話を楽しむことです。
人との触れ合いは脳を活性化させるんです。
それを表す研究結果をご紹介したいと思います!
8000人以上の方を対象に研究したところ、コロナ前と比べて60歳以上の約27%に認知能力の低下が見られました。
これは外出の自粛で運動量が落ちてきて、人との会話も減ったことが関係していると思われます。
運動とメンタルの関わりを解き明かすうえでは、脳を作る神経細胞が分泌する神経伝達物質のスポットを当てるべきでしょう。
神経伝達物質は気分を左右します。
その中でも重要なのがセロトニンとドーパミンです。
これは皆さんも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
セロトニンが不足すると不安やうつに陥りやすく、うつ病患者ではセロトニンの分泌量が低下していることが分かっています。
このセロトニンを増やすのに有効なのが、ウォーキングやジョギング、ダンス等のリズミカルな有酸素運動です。
ドーパミンも有酸素運動で増えてくる伝達物質です。快楽や多幸感をもたらして、やる気や集中力アップを上げる作用が知られています。
セロトニンやドーパミンを増やすなら、辛すぎない負荷で運動するのがポイントですね。
辛すぎる運動は長続きせず、結果セロトニンやドーパミンを増やす作用も限定的になります。
隣の人と笑顔でわちゃわちゃ会話できるぐらいの負荷を上限に、30分以上続けてみるのが
オススメ。
僕の動画は20代半ばの方から65歳ぐらいまでの方と、結構幅広くの方に観ていただいているんですけど、そのみなさんに勇気の出るお話をしたいなと思います。
80歳を超えても現役バリバリで働いている、動いているという2人の方をご紹介します。
まずは89歳のトライアスロン選手稲田弘さんです。
です。
この方、運動を始めた年齢がなんと60歳なんです。
しかも今の頻度は週に6回から7回、ほとんど毎日やられてるみたいです。
その内容は週3回所属しているクラブで、バイク、自転車、ロードバイクの練習をこなしたうえ平行して近所にあるスポーツクラブで、スイムやマシントレーニングもしくは外へランニング。
週に2回の自主練では自転車で約60キロから100キロ走るのが定番になっているそうです。
実はこの方ググってもらったらすぐわかると思うんですけど、世界選手権も行われているアイアンマンというスポーツで、2016年と2018年に最高年齢の完走者としてギネスに登録されている方です。
こんな方もいらっしゃるんだと、ひとつ参考に勇気を出してみてください。
そしてもう1人は女性の方で、90歳のフィットネスインストラクター瀧島未香さんです。
この方が運動を始めた年齢は、なんとさっきの方より5歳オーバーの65歳からです。
運動頻度は雨の日以外ほぼ毎日です。
内容は毎朝2時間かけてウォーキング4キロ、ジョギング3キロ、後ろ歩きを1キロ取り入れてます。
そして日中は家に作ったジムがあるらしいんですけど、そこでウエイトトレーニングをして夜はストレッチで、定期的にパーソナルトレーニングの指導を行っておられます。
この方も多分ググればすぐ出てくると思うんですけど、いくつになっても頑張っておられるこういう方々がいらっしゃるのに、僕たちみたいにまだまだ動ける人間が運動しない理由はないし、もし認知症になられている方のご家族様がこれを読まれたのであれば、運動を取り入れてもらうのも選択肢の一つとして良いんじゃないでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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