・この記事はこんな人にオススメ・
→肘の骨折をしてしまった
→肘について勉強したい
肘頭骨折
「肘頭」は肘を後ろから見た時に曲がる部分です。
肘頭は画像をご覧ください。
ここの骨折は成人に多く子どもに少なくなっています。
何故かというと、子どもは体重が軽かったり、骨が良い意味で柔軟(軟骨状)な為あまり骨折しにくくなっています。
肘を伸ばす部分(上腕三頭筋・上腕三頭筋腱・骨膜)が、どれだけ損傷しているかによって予後にすごく影響してくるので、上腕三頭筋等が機能しているかどうか重力に対して肘が伸展できるか確認してください。
骨折部分がしっかりくっついても、リハビリをサボると上腕三頭筋の機能不全が出てくるので、しっかりみてください。
症状
直達外力が多く肘を曲げた状態でぶつけたり、転けた時に折れてしまうので骨片が2つ以上になる粉砕骨折になることも多いです。
介達外力の場合、肘を伸ばした状態で手をついて骨折します。
さらに、上腕三頭筋が強すぎて肘頭を引っ張って骨折することもあります。
骨折線は尺骨に対して垂直に入っていきます。
骨片は上腕三頭筋に引っ張られて骨片は上の方に延長転移してしまいます。
症状は疼痛・運動痛・限局性圧痛(骨折部分を触ると痛い)が著名で、骨折部分を中心に大きく膨れ上がっていきます。
あとすごく重要なのが、この骨折は肘は伸ばせないけど、曲げることは可能だという事です。
治療法や合併症
「尺骨神経麻痺(酷くなると鷲手変形も)」・「肘関節脱臼」・「橈骨頭脱臼(橈骨靭帯が切れてる場合)」を合併してしまうこともあります。
ちなみに、解剖的に治さないと肘の屈伸動作ができなってしまいます。
肘を軽く曲げた状態で、手のひらが天井に向くように4~6週固定し、リハビリは固定後1~2週間くらいは注意してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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