【タンパク質が不足するとカラダは回復しません】

2021年9月9日

栄養学

 
・この記事はこんな人にオススメ・

→からだが回復する栄養素について知りたい

→タンパク質の摂取について知りたい
 
 

からだが回復する栄養素とは

今回は体の元気を作るタンパク質の栄養学というものをお伝えしていきたいと思います。
 

みなさんもご存じだと思いますが体の多くを構成しているのはタンパク質です。

 

このタンパク質は、ハリのある肌、ふさふさの髪の毛、丈夫な骨、健康的な内蔵や強靭な筋肉を作る主な原料であり、これらを作るためには必要不可欠な栄養素になります。

 

また目には見えませんが、体の機能を整えてくれる酵素やホルモンなどもタンパク質なしでは作ることができない部分になります。

 

では、皆さんは体の何パーセントがタンパク質でできているかご存じでしょうか。

 

実は体重の30%から40%くらいの比率というふうに言われているんです。

 

ただ極端に太っていたり逆に痩せている方ではこの比率が変わってきますので、「あくまでも標準的な人ならこれぐらいの比率」くらいの目安として覚えておいてもらえたらいいかなと思います。

 

 

食事からタンパク質を摂取する

 

 

体に必要不可欠なタンパク質は食事からしっかりと摂取しないとダメなんです。

 

食材としては、「お肉」や「お魚」、後は「卵」や「豆製品」、これらをしっかりと食べることでタンパク質を摂取することが出来ます。

 

タンパク質は口に入ると分解されて「アミノ酸」というものに変わった後に、血液を通って全身に運ばれていくのですが、これによって全身の各部位が新しく生まれ変わる事が出来ます。

 

ちなみに、タンパク質を合成するアミノ酸はたった20種類で、「ロイシン」「バリン」「リジン」などになってきます。

 

この「バリン」や「ロイシン」などの組合せによって、筋肉や髪の毛、お肌になったりしていくんです。

 

たった20種類の同じものが、組み合わせだけで全然形が違うものになっていくっていうのはすごく不思議ですよね。

 

僕も結構ものづくりとか好きなので、こういうのを考えると面白いなと思ってしまいます。

 

 

こうした色々な組み合わせによってできるタンパク質は、100万種類あると言われています。

 

気の遠くなるような組み合わせであなたや僕の体というのは出来上がってます。

 

体の各部位というのは、あなたとか僕自身の体を生かしていくために日々入れ替わってます。

 

例えば小腸の上皮細胞(上皮細胞とは副小腸の中にある細胞のことです)はおよそ24時間で入れ替わるし、肌とか爪はおよそ1ヶ月の28日で入れ替わると言われています。

 

骨も2年半で入れ替わっていきますので、骨折した後何ヶ月かで治るその骨って実は2年半後には全部が新しくなっているんです。

これらのことを「リモデリング」と言ったりします。

 

他にも細かい部位ごとのタンパク質の入れ替わりで言うなら、胃の粘膜は約3日ですし、肝臓は約60日、筋肉は60~200日で差が大きいですね、血液も4ヶ月ほどで入れ替わります。

 

そう考えると1日に食事から摂るたんぱく質量って、ものすごく必要になるんじゃないの!?って思う方もいらっしゃるかと思いますけど大丈夫!

 

安心してください。
 
もし1日で全部の部位が入れ替わるのであれば、たしかにかなりの量のたんぱく質が必要になってくるんですけど先程もお伝えしたように、体の各部位って部位ごとに入れ替わる日数が全然違うのでそこまで焦る必要がないんです。
 
細かいお話をしていくと食事から摂取したタンパク質は、まず小腸の上皮細胞の入れ替わりにだいたい半分使われます。
 
そして残りの半分が各部位に山分けされていってそれぞれに使われていきます。
 
ちなみに筋肉に廻るのはだいたい1割程度と言われています。ですから過剰にタンパク質を摂る必要はないので、普通に和食を食べれば1日に必要なタンパク質はしっかり摂取することができますので、気にし過ぎずそれぞれの入れ替わりに応じてうまくタンパク質を分割して使えるように、毎日ある程度のタンパク質を摂取することをお勧めしておきます。
 
最後までご覧いただき、ありがとうございました。